「あ、かじゅちゃん!かじゅちゃんだ!」




『おい!くっつくな、愛羅!俺は"かじゅちゃん"じゃなくて"和穂"だ』




「…へ?かじゅちゃんはかじゅちゃんだよ?」




『…ったく、せめて"じゅ"じゃなくて"ず"って言えるようになれよ』




ため息をついて呆れていても、何だかんだで6歳のあたしの頭を優しく撫でてくれた。




そして誰と遊んだとか、〜ちゃんが〜してたとか今思えば下らない話も、ちゃんと聞いてくれていた。




この時もずっとあたしの側にいてくれた。