息をすることが苦しい。
あれ、息するってこんなに苦しかったっけ?
大げさに肩を動かして必死に吸えなかった酸素を吸収する。
そんなあたしのことを色っぽい目で見つめてくる和穂。
ギロッと睨めばフッと笑って、潤んだ唇を手の甲で拭う。
何で…なんで…
「…何で…こんなこと…したの?」
あたしの全てを奴に奪われたようで腹が立った。
お仕置きだったはずの薬が、いつの間にか激しいキスへと変わっていた。
でも腹が立ったのはあたしだけじゃないみたいで。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…