くくっ
俺様悪魔が笑った声が聞こえた。
もしかして態と?
態とバツしてあたしに言うこと聞かせようとしてるの?
ほんとクソ悪魔。
「よく見てみろよ。お前カッコ内の計算先にしてねぇだろ?」
あたしの考えが分かったのか、和穂はプリントを指差した。
はぁ?
そんな言い訳したってそうないかない…
プリントを見ると、ほんとにカッコ内の計算を先にしてなくて、かけ算を先にしてた。
あたしの驚く顔に更に笑う悪魔の声が聞こえた。
「…俺の思い通りに事を運ばせないように予習してたようだが、
詰めが甘いんだよ、クソガキ」