それからあの悪魔を追い出して、何とか着替えが終わった。
部屋から出てくると既に和穂が教科書やらノートやらを開いて煙草を口に咥えていた。
教科書から目をこっちに向ける和穂。
「…おせーぞ。着替えるだけにどれだけ時間かかってんだよ」
はぁ?
あれから1、2分しか経ってませんが?
どんだけ短気なのよ、この悪魔。
はぁと一つため息をつく。
そしていかにも隣に座れとでもいう教科書とノートの配置。
仕方なく和穂の隣に少し間を置いて座る。
それから和穂は煙草を灰皿に潰してあたしに勉強を教え始めた。
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