ふざけんな、そんな目で和穂を見る。
でも和穂はあたしに睨まれてもふっと笑う。
「お前の考えることは分かりきってんだよ。何年側にいると思ってんだ、クソガキ」
ニヤリと笑う、クソ悪魔。
…むかつく。
その余裕そうな顔が腹立つんだよ、クソ悪魔。
あたしのことは分かりきってるとか言って、自分のことは何にも言わないくせに。
あたしがどんなに睨んでも笑うし、いて欲しくない時にやって来るし。
ぶっちゃけ、今もいて欲しくない時。
そうだ、あたし今上半身下着姿じゃん!
我に返り思い出した、自分の今の格好を。
気付いた時には遅く、あたしの全身を黒い影が覆った。