「…お前のせいじゃねぇよ」
現実にこの声が聞こえ、あたしは過去の記憶から我に返る。
声のする方を見ると、そこには和穂が立っていた。
何で昔のこと思い出すたびに現れるかな。
てか、授業は?
そう思って腰をかけてる窓の縁からグラウンドを見る。
外では運動部が部活をしていて、もう放課後だと分かった。
もう放課後なんだ。
そんな時間になるまで昔のこと思い出してたんだ…
でももうあの時から決めたの。
誰にも迷惑かけずに生きるって。
あたしが誰かに迷惑かけて傷つける前に、関わるのをやめようって。
だからこいつにも迷惑はかけない。