あたしはひとりっ子で、お父さんとお母さんにたくさんの愛情を注がれて育てられてきた。
優しい2人が大好きだった。
そんな両親と近くのデパートに出かけた時だった。
お父さんとお母さんの間に入って信号待ちをしていた。
早くデパートに行きたくてあたしはウズウズしていた。
そして信号は青になった。
『ほら、お父さん、お母さん!青になったよ、早く!早く!』
あたしはすぐさま横断歩道を歩き出した。
早く2人とお買い物をしたかったから。
信号が青になれば大丈夫だと思ってた。
「「…愛羅!!」」
2人が叫びながらあたしに抱きついた。
それと同時に何かに当たった衝撃で何十メートルも先に飛ばされた。