かすみんに心の中でツッこんでいると、保健室のドアからノック音が聞こえた。
入ってきたのはプリントを抱き締めるように持ってきた椎名さん。
「あらあら、椎名さん。今日もありがとうね」
かすみんはニコッと笑っているけど、あたしの目は鋭くなる。
椎名さんはあたしに向かって歩き出した途端、転んだ。
あ、それはお約束。
「いたた〜…」
立ち上がろうとすると机の角に頭をぶつけた。
今日は頭もぶつけてる。
やっとの思いであたしにプリントを渡した椎名さん。
ぶつけた頭を抑えてる。
あたしは渡されたプリント見てると椎名さんの声が聞こえた。
「…あ、あの…!わ、私と…」
まさかこの人からこの言葉を聞くことになるとは思わなかった。
「…と、友達になってください…!!」