ふと横を見ると、煙草を口に咥えたクソ悪魔が椅子に座っていた。




「…保健室って禁煙でしょ?」


「…あ?うるせぇ」




クソ悪魔は目覚めたあたしを確認するかのように、あたしの目を見てまた窓の外を見ている。




寝て起きても、生意気な俺様悪魔なのは変わらない…か。




そっと俺様悪魔の横顔を盗み見る。




ストレートの黒髪に切れ長な目、スッと筋の通った綺麗な鼻に、薄く潤う妖艶な唇。




じっと見ているとバチっと目が合ってしまった。




悪魔の鋭い目に見つめられ、逸らすことができない。