自分の胸に頭を寄せてスヤスヤ眠る、愛羅。
ったく、やっぱ薬飲んでなかったな、こいつ。
愛羅(こいつ)は薬に頼るのが嫌いだ。
ヒトに頼って迷惑かけるのも。
何かあったらすぐ俺を頼れって言ってんのに。
愛羅が何にも頼らずに生きているのはこの病気と過去のせい。
だからって何で俺にまで頼らねぇんだよ。
誰にも頼らねぇで生きるなんて無理なんだよ。
愛羅を抱え上げ、ベッドへ寝かせる。
そして愛羅の前髪を優しく撫でる。
「…少しくらい、俺を頼れよ、バカ愛羅」
side end〜
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…