はぁ…
毎年そうなんだけど、なんであんなめんどくさい客が来るんだろうな…
「あっ唯花!何それかわいい」
「アリスだよ。可愛いでしょ?」
「うんっ、いいなあ、あたしも着たかった~」
そう呟いてる友達はホスト好きの例の奴だ。
「なんか食べてく?今割りと空いてるよ」
「じゃあ食べていく~」
友達が教室に入っていくのを見ていると、
誰かに急に肩に腕を乗せられた。
「!?」
驚いて顔を見ると、
サングラスをした椋太郎と、片桐優雅もこっちに歩いてきた。
「何その格好」
椋太郎が耳元で言った。
「い、いらっしゃい…」