見上げると、そこには心配そうな顔。


そう、相手はあの、滝くんだった。


「あ…大丈夫、です」


「ほんとに?!怪我とかしてない?!本当ごめんねっ」

「大丈夫です!怪我ないです!こちらこそ、ごめんなさい」


「ううん。俺は大丈夫!えーと…月島さん、月島が大丈夫なら良かった!」


「あ、ありがとうございますっ。じゃぁ、私急いでるんでっ」


再び私は走り出した。