私は声がした方に振り返った

「…おはよう、蓮」

私は少し笑顔をひきつらせた

「高校もよろしくな」

柔らかく笑うその相手は私の片想いしている相手

神谷蓮

中学3年間ずっとクラスが一緒で高校も同じ

スラッとした体型で、フレーム眼鏡をかけて、髪は黒、今は中学の時はしていなかったピアスをつけている

「クラス同じじゃない方がいいな」

そうすればこの長い片想いも終わるかもなぁ

「んなこと言うなって、俺栞奈と同じクラスがいいんだから」

微笑するその顔

何度見ても慣れなくて、どきどきしてしまう