「飛鳥ちゃん…」

その日の帰り
私と未来は飛鳥の事を心配していた。

飛鳥はボーっとしている。

「飛鳥ちゃん、魂が抜けたみたいだ…」
「うん…」

私と未来はそんな会話していた。
すると、飛鳥がこっちを見て

「今日はもう帰るね…」

そう言って
未来と飛鳥と私は別れた。

未来と飛鳥の家の方向は同じだが
私は真逆である。

「じゃあバイバイ…」
「うん、未来も飛鳥も気をつけてね」

私は
1人で帰っていると

「和田菜月さん」

と、後ろから声が聴こえた。
振りかえると
そこに居たのは前田だった。

「前田…」

そう言うと前田はニコニコしながら

「どう、友達は?」

私はムカついて

「飛鳥の事…?」

そう言うと前田はニコッと笑って

「そうだよ、俺が教えたんだよ」

私の頭の中で何かがキレた。

「ふざけんじゃないよ!?」

私は我を忘れていた。
思うがままに話していた。

「あんたね、飛鳥がどんなに苦しんだか分からないでしょ!?」

すると
前田は皮肉に

「知るわけないでしょ?」

私は余計に腹が立って

「ふざけんじゃないよ!」

そう言って
前田の頬を叩いた。

そうして
逃げて行った。

ここから
1組の人生は変わった…