これは
ウチが5年の時。

雅紀とは親がもともと仲良かった。
だから昔からずっと一緒だった。

5年の入学式の時。
この日からすべてが壊れた。



教室のドアに貼ってる紙。
ここにクラスの名前が書いている。

「おっ!雅木と同じじゃん!」

心の中でガッツポーズをした。

ウチは雅木の事を違う感情で見ていた。

すると後ろから頭に手を置かれた。

「へ~、お前と一緒か」

それは雅木だった。

「置かないでくれます!」

ウチは怒ったように言った。

「ごめんって!そんな怒るなよ」

二人でそんな話をしてると周りがザワザワしてきた。

きっと雅木とウチの事を見て言っているんだろ…。

すると雅木は小さい声で

「俺らってカップルに見えるのか?」

ウチは恥ずかしくなって

「だまりなさい!」

ずっとそんな事の繰り替えしだった。

だけどこの時ウチはある人に睨まれているようだった。

その人の名前は

『岩岬智也』

こいつのせいでウチらの人生がくるってしまった。