次の日
私は教室に入るなりクラスの女子たちに囲まれた。

「何か用ですか…?」

そう言うと女子たちは私を睨んでこう言った。

「何か用ですかじゃないよ!」
「あんた、飯沼君と昨日二人で居たって本当なの!?」
「言ってみなさいよ!答え次第ではどうなるか分かってるわよね」

女子VS女子の言いあいに入ろうとする人はいないに決まってる。
入れる人はとことん心が強い人だ。

「別に普通に話してただけです…」

私の事を睨むのが強くなる。

「あんた、そう言うのがムカつくんだよ!」

1人が手を上げた瞬間

亮磨がその手を止めた。

「いい加減にしろよお前ら」

亮磨の目は本気だ。
その目の本気さに女子たちは消えて行った。

「ありがとう…」

すると亮磨は

「気にするなよな!」

そう言って私の頭をなでて消えていった。

すると後ろから

「菜月!」

飛鳥の声が聞こえた。
振り返ると未来も居た。

「未来…」

未来は申し訳なさそうな顔をして

「ごめんなさい…本当に…ごめんなさい…」

未来は泣きながら謝ってきた。

私はそれを見て自分も悲しくなり
二人で泣きあった。

それを見ていた飛鳥は微笑みながら泣きそうになっていた。

私たちはまた、3人で居る事が出来るようになった。

それの様子を見て亮磨が笑っているように感じた。