そしてまたまた同じ頃。

「飛鳥ちゃん、やめようよ…」

「何で?このままでいいの?」

「良くは無いけど…」

「絶対に先生達に何かあるんだ!!」

「そうかもしれないけど…」

「だから調べるんだ!!」

「だからって…」

未来は飛鳥を睨みながら苦笑いをした。

「こんな夜に侵入しなくても!!」

「だって夜が一番いいだろ?」

「どこが!?」

「夜の学校は不思議がいっぱい!!」

「何それ~!!飛鳥ちゃんの家の人が心配するよ?」

「大丈夫!!親は今旅行中!!」

「一人なの?飛鳥ちゃん」

「うん!!まぁおばあちゃんも居るし」

「じゃあおばあちゃんが心配するじゃ…」

「今日はカラオケ大会」

「はぁ…。なるほどね…」

未来はあきれている。
一人の飛鳥を見ながら。

「じゃあ未来は?親が心配するんじゃないのか?」

「私の家は…」

「ん?」

未来は少し笑って言った。

「親が旅行の話したら春樹の事気付かれて…。今親同士で食事中…」

「じゃあ未来も一人か」

「まぁ…。そうなるね…」

「ならこのまま帰れないね」

「うん…。そうだね」

そして未来は笑顔で飛鳥を見た。

「じゃあまずはどこから行く?」

「1組!!」

「何で?」

「忘れ物した」

「…飛鳥ちゃん」

「んまぁ行こう!!」

「上手くいくのかな…」