「じゃあ今日はここで解散!!」

希ちゃんがそう言うとみんなが帰りだした。
車やバス、タクシーや歩きでみんなが帰った。

「あれっ?大川~。帰らねぇのか?」

そう言ったのは雅木だった。

「あっ、あぁ…。じゃあまたな」

そう言って亮磨は空港に向かった。
みんな何も気にしてない…。

私もみんなと一緒に帰ろうとしたが…。
足が動かない…。

「どうした菜月?」

「どうかしたの?」

私は亮磨の影が見えなくなった瞬間に足が動いた。

「あっ、いや…」

「ボーっとしてたらおいてくぞ?」

「そうだよ菜月」

飛鳥と未来は笑いながら言った。

「うん…」

そう言って歩き出した私。
けど…。

本当にこれで良いの?
私はこのまま帰っても良いのかな?
もう会えないかもしれないのに…。

「菜月…?」

未来がすごく心配そうな顔をしていた。

私は頭の中の結論を探した。
そして一つの結論が出た。

「ごめん!!先に帰ってて!!」

そう言って私は空港まで走った。

「亮磨…。間に合って…」