次の日

田山は怯えながら学校に行った。

(昨日の事聞かれても黙っておこう)

すると後ろから

「田山」

と、呼ぶ声が聞こえた。

田山はビックリして走って逃げた。

「おい!待てって!」

もちろん追いかけられて捕まった。

「田山!!」

そう言って田山の肩をつかんだのは
雅木だった。

「雅木…」

「お前何で逃げるんだ!?」

「だって…。昨日の事…。」

「あれはいいんだ…」

「えっ?」

「お前に言いたい事があるだけだ」

「…何?」

すると雅木は田山の耳元でこう言った。

『昨日の事黙っていてくれ…』

「えっ…?」

そう言って雅木はどこかに行った。

「雅木…?」


それから
田山はその事を黙っていた。

順調に続くと思っていた。
あの日までは…。