この話は中学になってから聞いた話。

「春樹~!!」

そう言って保健室に来た麻子。

「また麻子かよどうした?」

西山はほほえみながら言った。

「またって何よ―!」

麻子は少し笑って言った。

それから
少し話した後…。

「ねぇ春樹…」

「ん?」

麻子は珍しく真剣な顔だった。

「私、春樹の事が好き」

「知ってるけど…」

「だから知ってほしいの」

「何を…?」

「私の秘密を…」

麻子は悲しい顔をして言った。

「何で俺に…?」

西山は麻子を見て言った。
すると麻子は

「春樹に知っててほしいから…」

「…分かった」

西山がそう言うと麻子は

「ありがとう」

と、笑顔で言った。


だが
その話は誰よりも暗くて
悲しみのどん底の話だった…。