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突撃の支度をするために一旦帰宅したメンバーたち。


その頃、俺は千沙を空き教室へ呼び出していた。


授業中だから来ないだろうと思っていたけれど、少し待っただけで息を切らした千沙が教室のドアを開いた。


「た、大志……呼んだ?」


肩で呼吸を繰り返し、額にはかすかに汗が浮いている。


「お前、走って来たのかよ」


「だって……大志からメールなんて、久しぶりだから」


そういえば、そうだったか。