強はそう言い、相手の木刀を跳ね返した。


さすが、力は強の方がある。


「サンキュ」


俺はすぐにその場から離れ、近くの敵の顎に蹴りを入れた。


両手にチェーンを持っていたがピアス男だったが、武器を使う暇もなく仰向けに倒れ込む。


すぐに立ち上がろうとするピアス男の腹を右足で踏みつけ押さえつけ、転がったチェーンを奪う。


「へぇ、チェーンか」


「な、なにをする気だ」


青ざめるピアス男。


「なぁお前。ナイフとチェーン、どっちがいい?」


「な、なに言ってる!? あ、足をどけろ!!」


じたばたと、俺の下でもがく男。