どうして、大志の言うとおりにしなかったんだろう。


どうして、1人で外出してしまったんだろう。


そんな後悔ばかりが、押し寄せてくる。


壁に体重をまかせてようやく立ちあがり、外へ目をやると、少し離れた場所に黒い車がとまっていた。


きっと、あれがあたしをここまで連れてきた車だ。


フラフラと外へ出た時、見慣れた2台のバイクが埃をまきちらしながら港へ入ってきた。


あれは、力耶と強のバイクだ!!