その背中にはナイフが深々と突き刺さっていて、血がシャツに滲んできている。


嘘……。


「た……いし……?」


嘘だ。


こんなの、嘘だ!!


カナタが、倉庫から必死で逃げだす。


あたしはそんなカナタを引き留めることもできず、その場に膝まづいた。


「大志……ねぇ、大志!!」