ある日のことだった。 家に入れてもらえない凛は 公園でカップラーメンを食べていた。 すると担任の田村先生が 通りかかった。

田村の姿に 凛は気づかないー やっとありつけた食事に 夢中だった。 凛が食べ終えたのを見計らって 田村は 凛に近寄った。

「凛さん、ひとりで何してるの?」 田村が話かけると 凛は慌てて カップラーメンの容器を 体の後ろに隠した。

田村は凛の状況を 理解したようだ。 田村が「家に来ない?」

凛は首を横に振るが お腹が音をたてる。 凛は恥ずかしくなり うつむいた。

田村が凛の腕をとった。 「私、料理下手だけど 腹ペコの人を 満腹にさせるのには 自信があるわ!!」

「ご飯… 食べたい… お腹空いたよぉ…」 泣き出す凛をあやすように 田村は凛の手を引いて 自宅へ招待した。