すると由衣は少しうつむいて…


「だって、いつも藤田君ばっかりじゃん…。」





「何がだよ」



「いつも藤田君にもらってばっかりなんだもん…幸せを。」






「私なんかいっつも素直じゃなくて、可愛げもなくて、…ほんと自分でもどーしようもないくらいな性格だし。

…そんな私だけど
いつも隣に居てくれる。

それだけじゃない。
いっつも幸せな気持ちをくれるの。

だから…今日は私から!はい!」


そう言って由衣がかばんから取り出したのは…