「あの…それ…」


菊池が恐る恐る俺に声をかける。



「あぁ…はい」


俺は楽譜を渡した。


「…ありがとうございます…」



やっぱ警戒してるし。
てか敬語って…やっぱ俺の事知らねぇな、こいつ…


そして菊池は、そのまま立ち去る…かと思いきや…


「あ…ちょっと待って下さい」