「んー、どこに隠れようかなー」

私は一人、うろちょろし、隠れることができそうなところを探していた。

遠くからは、2人のカウントダウンが聞こえる。

「夏生!」

後ろから小さな声で呼ばれた。

振り向くと、君………優がいた。

「早く隠れねーと、あいつらに見つかるぞ?」

「だ、だってぇー……。隠れるところないもん。」


半分泣きそうになりながらつぶやくと、突然、腕を引っ張られた。

「キャッ!」

「しーーー!うるさくすんな。鬼に見つかるまでこうしてるんだ。」

優に抱きしめられた状態で茂みの中に隠れるわたし達。

「探すからねー!!!!!」

遠くから楓の声がした。

…、ゲームスタート。