…働かない頭を何とか動かっしながら、

今の状況を考える。…私と飛鳥さんって、

『友達』なんだよね。

そんな私たちが、『デート』するのはおかしい。

これはみっちゃんと行く、お出かけだと取った方が正しい。

…今後も、この妙な関係が、続いていくのは、

凄く寂しい・・・飛鳥さんに、触れてほしいと思うなら、

やっぱり、ここは・・・みっちゃんに言われた通り、

『好き』だと、告白するべきだ。


…鏡の前、自分の姿を映してみる。

いつもとなんか全然違う格好にちょっと驚く。

飛鳥さんに、可愛いと思ってもらいたくて、

念入りに化粧をし、服装もいつも以上に気合が入っている。


『恋』すると、女は変わる。

誰かに聞いたセリフだった。

…私、恋してるんだな。そう思うと、凄く嬉しく感じた。

初恋が、22歳なんて、ちょっと遅れ過ぎなのが問題だけど。


・・・!

身支度を整え、ソファーに座った瞬間、

携帯が鳴り響く。…もちろん、着信は・・・


『おはよ!素敵な朝は迎えられた?』

その弾んだ声は・・・