「…ダメかな?」

「…社長」

私は顔を上げ、一瞬真剣な表情で

社長を見つめた。


でもすぐに、満面の笑みを見せこういった。

「お友達として、宜しくお願いします」


私の言葉に、社長は嬉しそうに笑った。


「…星野さん」

「・・・なんですか?」


「友達になったんなら、こうやって二人で会うときは、

名前で呼んでくれないか?会社にいるみたいで

落ち着かない」


「え、あ、そうですね・・・じゃあ・・・」

どう呼べばいいのかわからない。

友達と言っても、私より年上なわけだし、

西条さんじゃあ、堅苦しいし・・・


「…薫子」

「は、はい?!///」

下の名前で呼び捨てにされ、真っ赤になる。


「オレは、飛鳥でいい」

「エ、いや、そんな…呼び捨てなんて・・・

飛鳥・・・さんじゃ…ダメですか?」

私の言葉にちょっと不服そうにしていたが、

飛鳥さんは小さく頷いてくれた。