その時だった。


「ここに、星野さんを呼んだ理由だが」


突然の言葉に、口に入っていた料理を

器官に詰まらせ咳込んでしまった。

社長は驚き、慌ててワインを差し出す。

私はそれを呑み、何とか事なきを得た。



「す、すみません」


「いや、急に本題に入って、驚かせたな、悪かった」


「いいえ…エッと、ここに呼んだ理由とは一体?」


口元をナプキンで拭くと、

私は姿勢を正し、社長を見つめた。


「そんなに改まられると、話しにくいな」

そう言って苦笑いする社長。

言われた私も思わず苦笑いしてしまった。


「回りくどい言い方は性に合わないから、

直球で言うぞ」


「・・・はい」


「一目惚れしたんだ」

「・・・?」

「…キミに」

…私は誰も予想もしない言葉を口に出していた。

社長は、一瞬固まっていた。

私が言った言葉とは…