抵抗する私を抑えつけて、須藤課長は私を押し倒した。

・・・ここはめったに誰も来ない奥の資料室。

どんなに抵抗しても、どんなに叫んでも、

密室の中、誰一人、私を助けてくれる人はいない。


「・・・やめ、て」

私は泣きながら呟いた。


「・・・その顔、最高だよ」

そう言った須藤課長は、怪しい笑みを浮かべた。


…もう、ダメだ。

私は抵抗する気力もなくなっていた。


「・・・それでいいんだ」

須藤課長は、私の胸に顔を埋めた。


…ガチャ。

「・・・あんた」


・・・目を瞑ったいる私には、一体何が起きているのか、

全然わからなかった。

恐怖が襲い、目を開ける事すら出来ない。

…ただ、つぶった瞳からは、何度となく、涙が流れていた。




「・・・薫子」