そんなことを考えてもどうしようもないよと、パンッと両頬を叩いて気持ちを入れ替える。


そしていつものように、ネット上につぶやいた。


『おはよう。今朝も早起きしました。今日は写真を撮りに行くから晴れて良かった』


私は椅子から立ち上がるとキッチンへ向かい、お湯を沸かして紅茶を入れた。


花のような香りが、瞬く間にこの小さな部屋に広がっていく。


やっぱりイギリスは、紅茶がとてもおいしい国だ。


コーヒーを飲む人ももちろんいるけれど、イギリスでは紅茶が根強い人気のようだ。


軽くトーストしたパンと目玉焼きを食べた後、またパソコンへと向かった。


さっきつぶやいたアプリケーションを開いてみる。


あれ?メールが来てる。


誰からだろう?



「え…?」



ドクンと心臓が大きく音を立てた。



まさか…。



うそ…。








蒼甫君?