茶髪の彼の名前は、神崎蒼甫(かんざき そうすけ)君。


もう一人の黒髪の彼は、瀬名裕樹(せな ゆうき)君。


二人とも、私服姿がとてもお洒落でカッコイイ。


私とさっちゃんはいたって普通で、他のクラスメイトの女子に比べると随分地味なほうだと思う。


今日カラオケに来ている女の子達は、メイクをバッチリしているし、服装も華やかだというのに。


洗練されたカッコイイ二人と、地味で目立たない私とさっちゃん。


見た感じ全然タイプが違うのに、私達はなぜかすごく気が合って、この日以来すっかり仲良くなってしまった。


私達は休み時間はもちろんのこと、お昼を一緒に食べたり、一緒に下校したり、いつも四人で過ごすようになった。


入学した当初は友達が出来るかどうかすごく不安だったけれど、三人に出会えたおかげで、とても充実した高校生活がスタートした。


楽しい日々はあっという間に過ぎていき、季節は秋を迎えていた。