「じゃあ優月が今どうしてるか、瀬名も知らないんだ」
「ん…?いや、そうでもない」
「え?」
「卒業してから一度も会ってはないけど、あの子の活躍はずっと見てたから」
「活躍?」
「きっと蒼甫は知らないだろうと思ったから、これを持って来た」
そう言って瀬名が差し出したのは、一冊の写真集。
「これ、何?」
「写真集だよ」
「そりゃ見ればわかるけど」
「名前、見てみろって」
「え?」
表紙は、小さな可愛い外国の女の子が母親と思われる女性と手をつないだ写真。
表紙の上部には「Moment -The trip of the heart-」と書かれている。
下の方に視線を移すと、そこには「YUZUKI」の文字が。
「こ…れ…」
「ん…?いや、そうでもない」
「え?」
「卒業してから一度も会ってはないけど、あの子の活躍はずっと見てたから」
「活躍?」
「きっと蒼甫は知らないだろうと思ったから、これを持って来た」
そう言って瀬名が差し出したのは、一冊の写真集。
「これ、何?」
「写真集だよ」
「そりゃ見ればわかるけど」
「名前、見てみろって」
「え?」
表紙は、小さな可愛い外国の女の子が母親と思われる女性と手をつないだ写真。
表紙の上部には「Moment -The trip of the heart-」と書かれている。
下の方に視線を移すと、そこには「YUZUKI」の文字が。
「こ…れ…」