洋平となんだかんだ言い合いしてたら、優月が乗ったと思われる飛行機が動き始めた。


ついに出発するらしい。


あの中に優月が乗っているのか…。


優月…。


もう会えないのかな…。


いつか、会えるのかな…。


飛行機のエンジンがゴゴゴと音を立てる。


スピードを上げて、滑走路を走る。


機体が宙に浮き、ついに飛行機は飛び立った。


少しずつ小さくなっていく機体。


そして、雲の中へと消えて行った。


優月。


俺、仕事頑張るよ。


俳優やって有名になったら、俺がどこに居ても探せるよな?


海外に居ても、日本に帰って来ても、わかるよな?


俺は優月がどこにいるかわからないけど、お前は俺をすぐに見つけられるようにするから。


そのためだけに、頑張るから…。


いつか。


いつかきっと会おう。


優月。


好きだ。


多分、ずっと…。





ずっと思ってるから。