瀬名君が、私を仰向けにする。


私に覆い被さり、優しい瞳で見つめている。


瀬名君は神秘的で、本当に綺麗だ。


細いけど、しっかりした腕。


私より、ずっと白い肌。


瀬名君の視線が、私の顔から身体に移る。


私はふと我に返って、あわてて布団を引っ張って身体を隠した。


瀬名君もパッと表情を変える。


「ごめん…。びっくりしたよね?」


そう言って、私の頬を撫でる瀬名君。


「優月の気持ちがまだ追いついてないのに、こんなことして…ごめん…。

でも…、優月が感じてくれるから、すげぇ嬉しくて…」


瀬名君…。


「抱きたい…」


「え…?」


「ダメ…だよね?まだ…」


「瀬名君…」


どうしよう。


まだ…。


まだ早いよ…。