後ろから私を抱きしめる瀬名君。


背中がすごくあったかい。


「優月。こうしてると、俺すげー幸せ」


瀬名君…。


私も。


なんだかほっとしてしまうよ。


瀬名君は深い深い海のよう。


色で例えるなら、ブルーだ。


そんな事を思っていた時、瀬名君の唇が私の首にトンと落とされた。


その感触にビクンと身体が跳ね上がる。


その唇は上へ上へとなぞられていき、


耳のところまで来ると、そっと耳たぶを甘噛みされた。


「優月、好きだ…」


瀬名君の甘く低い声。


「すげぇ、好き…」


耳元で囁かれて、胸が高鳴っていく。


耳に何度もキスをする瀬名君。


どうしよう。


身体の力が抜けていく。


瀬名君が、私の首の後ろにキスをする。


トレーナーの首元をずらされ、あらわになった肩に優しくキスをする瀬名君。


そして、背中にも。


思わず熱い吐息が漏れてしまう。


知らなかった。


瀬名君が触れる場所全てが。


私は弱いみたいだ…。