「あー、でも斉藤君とさっちゃんは同じ大学目指してるみたいよ」


「うん。そうみたいだね」


「あそこは固いかもね。結婚まで行きそう」


「ねー。いいよね。仲良しで」


ホント、うらやましい…。


「優月ちゃんだって。

瀬名君の手をとれば、きっとそうなれるって」


「え…?」


「あんなに愛してくれる人、他にいないと思うけどなー。

瀬名君のこと、嫌い?」


「まさか」


「どっちかと言えば、好き?」


「…うん」


「じゃあ、迷うことないよ。

付き合えばいいと思うよ」


いいのかな…。


ホントに?


瀬名君…。