教室に戻ると、静華ちゃんが近づいてきた。


渋谷君と3組でお昼をとって来たようだ。


「優月ちゃん、最近瀬名君とよく一緒にいるね」


「え?あぁ、うん」


そうだね。


なんか居心地が良くて、つい甘えてしまう。


「ねぇ、優月ちゃん。

瀬名君と付き合うの?」


「えっ?いや、そんなことは…」


「ふふっ。そんなに焦らなくてもいいのに」


いや、やっぱ動揺するでしょ、そこは…。


「私、いいと思うよ」


「えっ?」


どういう意味かな…。


「瀬名君の手を取ってもいいと思う」


「……どうして?」


「んー。だって瀬名君、年上の彼女と別れたんでしょう?

優月ちゃんも今はフリーなわけだし。

二人が付き合ったって、別にバチは当たらないと思うよ」


そう…なのかな…。