お茶を飲んで一息ついていたら、蒼甫君がお風呂から出て来た。


「あれ?優月。ひとり?」


「うん。お茶飲む?」


私は蒼甫君にお茶の入ったコップを差し出した。


「サンキュ」と言って一気に飲み干す蒼甫君。


濡れた髪がなんだかセクシーで、ドキドキしてしまう。


「優月、部屋に戻らないの?」


「うん。今、斉藤君が来てて…」


「あぁ~なるほどね。じゃあ優月、しばらく瀬名の部屋にいる?」


「うん。そうする」


私達はグラスを片付けると、2階へと上がった。


階段上の右側のドアを開けて、蒼甫君が部屋の電気をつけると、瀬名君の部屋の全貌が見えた。


さすが瀬名君。


部屋の色づかいがセンスを感じさせるなあ。


男の人の部屋って初めて入るかも。


本人不在だけどね。