「おいっ。優月!」


洋平がカウンターで叫んでいる。


「どうした?洋平」


「優月が水と間違えて、酒を飲んだんだ」


「はぁ?」


立ち上がってカウンターの下を覗くと、床に倒れこむ優月の姿が見えた。


ちょっ、何やってんの?


もう、相変わらずあぶなっかしいヤツ。


「おい、立てるか?部屋に連れて行くから」


「ようへーくぅーん」


うっ。


なにその顔。


やばいでしょ?それ、やばいでしょ!


洋平の首に腕を回す優月。


洋平も顔が真っ赤だ。


洋平が優月の脇に手を入れて、抱き上げようとしている。


ど、どこに連れて行くつもりだ?


部屋って洋平の部屋?


ちょ、ちょっと。


それは危険過ぎないか?


こんなに乱れた優月は。


「ふらふらする~。

ここはどこなのかにゃ?」


おい、日本語もおかしいぞ。


かにゃ?って、優月から出た言葉とは思えない。


あーーーーもう!!!