次の日学校に行くと、クラスの女の子達にビックリされてしまった。


もちろん、この人にも。


「ちょっと、優月ちゃーん!

どうしたの?その髪型。

随分、バッサリいったのねー」


「うん」


「アイツのせい、かな?」


ちょっと苦笑いの静華ちゃん。


「ん…。まぁ、そうかな。

でも気分も変わったし、切って良かった」


本当に、すごくスッキリしたもん。


「優月ちゃんって、断然ロングが似合うと思ってたけど、ショートでも全然オッケーだね。

っていうか、これ切った美容師さん?

すごくうまいと思う。

優月ちゃんのこと、よくわかってるのねー」


「え…?」


「優月ちゃんの良さが、すごく引き立つもの」


「本当にそう思う?」


思わず前のめりで聞き返すと。


「ん?うん。

だって、すっごく似合ってるよ。

紹介して欲しいくらいだわ」


お洒落な静華ちゃんがそう言うくらいだから、やっぱり瀬名君って相当すごいんだな…。