厨房はお父さんと洋平君が入るので、私にはやっぱりホールに入って欲しいとのことだった。


もともとは洋平君のお母さんがされていたのだけど、数年前に身体を壊してしまい、今は入退院を繰り返しているのだとか。


ちなみに今も入院されているとかで。


ちょっと、それには驚いてしまった。


「コイツねー、悪かったんですよ」


「おやじ、余計な話すんなよ」


「まーまー。お前はひっこんでろ。

コイツねー、まぁいわゆる不良だったんだなー。

母親泣かせでさー。

大変だったんだよ」


えー?そうなの?


不良って…。


うー。だからあんなに目が怖かったんだ。


それならちょっと納得かも…。


洋平君は背が高いし、相当迫力があったんじゃないだろうか?


「-でまぁ、今から2年くらい前だったかな。

母親が倒れてな。

そん時からだよ。

コイツが変わったのは…」


え…?