その次の日、静華ちゃんとさっちゃんは、早速私をカラオケに連れて行ってくれた。


さっちゃんも静華ちゃんも元気になる曲を入れてくれればいいのに、失恋ソングばっかりを入れていた。


それを聴くたびに、ワンワン泣いた。


静華ちゃんが言うには、失恋した時は泣くのをガマンするより、いっぱい泣くほうがいいって教えてくれた。


私も悲しい歌をいっぱい入れた。


泣きながら、グチャグチャになりながら歌った。


恥ずかしかったけど、死ぬほど泣いたら、静華ちゃんの言うように、すごくラクになった。


もちろん、まだまだ寂しいけれど、随分落ち着いたような気がした。


それから数日経ったある日の放課後。


一人で自宅に帰ろうと校門を出た時。


校門のすぐそばに、洋平君が立っていた。