膝がガクンとしなる。


芝生の上に座り込んだ途端、ずっとガマンしていた涙が、一気に溢れ出した。


「……そ、蒼甫君っ。蒼甫君…」


ごめんね。


ごめんね。


ウソついてごめんね。


ひどいこと言ってごめんね。


傷つけてごめんね。


許されるなんて、思ってないけど。


ごめんね。


これで、これでよかったんだよね。


蒼甫君、仕事辞めちゃダメだよ。


絶対、絶対に。


立派な俳優さんになって。



きっと。





蒼甫君だったらなれるから。