『なぁ。そのメガネ、ちょっと外してみてよ』


『え?なんで?』


『どれくらいの度が入ってるか見たいからー』


『あ、そういうことなんだ。はい、どうぞ』


『…………。

おっ、おぉー。これはすげーな。

結構度が入ってんのな』


『うん。両方0.1ないからねー』


『えっ?マジ?

なぁ。そんなに悪いんだったらさ、コンタクトにしない?』


『え?どうして?』


『だってさぁ。なんつーか。

優月は、メガネない方が可愛い』


『え…?』


『コンタクトレンズ、明日買いに行こう。

俺、付いて行ってあげる。

あ、保険証忘れるなよ。必要だからね』