「キミら同じクラス?」


意外な事を聞かれて、私とさっちゃんは顔を見合わせて、うんと同時に返事をした。


この人、よく見るとものすごく顔が整っている。


まるでアイドルみたい。


こんな人、うちのクラスにいたっけ?


「ごめん。ここにいるんだから、同じクラスだよね。

でも、なんか二人とも初めて見た気がして」


うっ、まぁそうでしょうねぇ。


私って全然目立たないから。


でもそういうあなたも、私は初めて見ましたけど?


「なんかさー、この会つまんないと思わない?」


声のする方を向くと、黒髪の男の子だった。


うわー、この人。


こうして正面から見ると、ものすごく綺麗な顔!


大人っぽいし、本当に同級生?


茶髪の人とはタイプが違うけれど、彼は彼でものすごくカッコイイ。


なんなの?


同じクラスにこんな人達がいたなんて、全然気づかなかった。


私がビックリしていると。


「ホント、つまらないよね」


さっちゃんが苦笑いしながら言った。