長かった夏休みも、残るところあと3日に迫った日。


洋平君からメールが届いた。


なんだろうと思いメールを開くと『久しぶりに会えないか?』と書かれていた。


私も洋平君に話があった。


そう。


薫さんのこと。


私と洋平君は翌日会うことになった。


待ち合わせの場所は、以前洋平君と話をしたデパートの近くの駅。


私は10分前に改札口付近に到着し、洋平君を待った。


するとすぐに、洋平君が改札口から出て来た。


「よう」


「洋平君。久しぶりだね」


「何ヶ月ぶりかな?7ヶ月ぐらいぶり?」


シルバーの髪じゃない洋平君に会うのは初めて。


ドラマでは見ていたけれど。


オレンジがかった髪になってるけど、これはこれですごく似合っていると思う。


「どうする?前みたいに最上階に行く?」


「うん、いいよ」