もう何も考えられない。


ほとばしる汗。


絡め合う指先。


軋むベッドの音と蒼甫君の息づかい。


そして、自分じゃないみたいな私の声。


それらが部屋中に絡み合って溶け合って。


蒼甫君でいっぱいになる。


好きで。


大好きで。


思いがあふれて止まらない。


最後に深い深いキスをして、蒼甫君は離れていった。